続・探仏記 ~探仏の旅は続く~

仏像探しに鉄馬童子は今日もゆく・・・

【最終回】 探仏の終わり

この春から初夏にかけて、行きたいところが沢山あった・・・・・
しかし、様々な事情ですべて見逃した

●興福寺国宝特別公開2013(南円堂・北円堂)
  奈良に行く機会を逸した・・・・

●特別展「當麻寺 -極楽浄土へのあこがれ-」 @奈良国立博物館
  上に同じく・・・・

●立石寺根本中堂 御本尊薬師如来 御開帳
  山形に行く機会を逸した・・・・

●平成25年 新指定 国宝・重要文化財 @東京国立博物館
  久々に運慶作の不動三尊が見たかった・・・・

●龍華寺 脱活乾漆菩薩坐像 @金沢文庫
  今日までの展示、行けない・・・・

●仏像半島―房総の美しき仏たち― @千葉市美術館
  来週までの展示、たぶん行けない・・・・

●山形 本山慈恩寺特別展
  7月くらいまであるようだが、ちょっと厳しいかも・・・・


行けない、というより行く気持ちが薄れてきたものか・・・・
2008年秋頃から断続的な探仏ではあったが、そろそろ潮時?


また、再開する時は「続々・探仏記」(仮)で

快慶…三尺阿弥陀の貌

8月27日から東博で『運慶・快慶周辺とその後の彫刻』と題した特集陳列が実施される。毎年恒例の運慶・慶派系陳列なのだが、今回のポイントは『快慶』とあること。

恒例の展示仏として……

・真如苑 大日如来(運慶)
・光得寺 大日如来(運慶)
・願生寺 阿弥陀如来(慶派)
・浄瑠璃寺伝来 十二神将(慶派・運慶説あり)
・曹源寺 十二神将(慶派)
・内山永久寺伝来 四天王眷属(康円)
……あたりが挙げられる。

今回、快慶またはその系統の仏像として考えられるのが……
・東京芸大 大日如来(快慶) ※ご近所にあるので…(貸してくれないか)
・真教寺 阿弥陀如来(快慶) ※関東圏にあるので…
・地蔵院 勢至菩薩・観音菩薩(快慶系統) ※関東圏にあるので…(奈良博にも出てたし)
・東博 阿弥陀如来(C-1860?) ※快慶系統だったような…
……あたりだろうか?

東大寺・阿弥陀如来とか、まさかのボストン美術館・弥勒菩薩なんて出展されたら最高(ありえないけど)。いずれにしても快慶といえば三尺阿弥陀なのでなにがしか出展されることを期待したい。


快慶の阿弥陀仏といえば、個人的なベスト3は以下の3躯。
東大寺 光台院 遣迎院(未見)

この3躯は保存状態もよく、快慶作の中でも美仏。実は3躯とも似たように思っていたのだが、作れられた時期、大きさや貌(かおつき)が結構違っている。

(左より遣迎院像、東大寺像、光台院像) 

東大寺像を基準とすると、遣迎院像は初期作で顔が四角く伏目がち。一方の光台院像は後期作で東大寺像に似ているが、もう少しふくよかな感じでおちょぼ口っぽい。像高は光台院像が少し小さ目。3躯以外も並べてみると、結構違った貌をしている。



今後の三尺阿弥陀を拝観する機会があれば、どれに近いか確認してみよう。
まずは東博の展示に期待。

花より仏…厚木市の至宝

あつぎ飯山桜まつりに出向く。2週間前はまだ五分咲きだったが、もうほぼ葉桜状態。午後から雨予報ということもあって花見客は疎ら。そのかわり2013トレイルチャレンジスプリントというイベントが開催されてるため会場にはランナーが沢山。本日のお目当ては桜ではなく・・・・



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金剛寺
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この参道、先ほどのランニングイベントのコースになってる。

門の横にあるお堂は昔話にでてきそうな雰囲気、結構荒れてる・・・・

収蔵庫の開扉は11時から。その前にこちらの本堂で法要が営まれていた。左手からは県文の地蔵菩薩をガラス越しに拝観できる・・・・・が暗くてよくわからない。横に回って別の窓から見てもやはりよくわからない。院慶という仏師の作のようだ。



11時過ぎに収蔵庫のほうの拝観が始まった。来ていたのは7~8名・・・・以前、誰かのブログで行列ができていたのを見てたので、ちょっと肩透かしをくらった感じ。まぁしかしゆったり拝観できてラッキー。中には重文の阿弥陀如来。


定朝様、顔つき穏やか衣文は浅い、半丈六(?)の坐像で光背・台座は後補。初見だが、本当に素晴らしい・・・・こんな凄仏が割と近くにあったというのも驚き。年一度の開扉なので、また来年も是非訪れたいものだ。





おまけ。こちらは桜まつり会場近くにある飯山観音。次の本尊開帳は4月8日・・・・

今日だったらよかったのにねぇ・・・・

桜といえば・・・

近所の桜スポットにいってみる・・・・近所といっても車で20分ほど。

飯山白山森林公園の桜はまだ5~6分咲き、来週からあつぎ飯山桜まつりが開催されるが、その頃がちょうど見頃かもしれない。公園内にあるお寺・・・・・

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長谷寺
(飯山観音)
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清水寺・長谷寺・観音寺・金剛寺など・・・・これらの寺名はあらゆる地域にあるのでややこしいが、こちらの長谷寺は厚木市の飯山にあるので通称「飯山観音」。

階段を上ると仁王門。

更に階段を上ると観音堂。こちらの本尊は十一面観音、通常は非公開で特別公開は12月大晦日、1月1日~3日、4月8日、11月3日とのこと。直近の4月8日は平日なので拝観に来るのは難しそう。



さて、毎年あつぎ飯山桜まつりにあわせて、ここから山を10分ほど下ったところにある金剛寺で、重文・阿弥陀如来坐像が公開される。今年は4月6日、土曜日なので拝観チャンス!せっかくなので飯山観音も同時公開してくれるといいんだけどねぇ・・・

河津といえば・・・

「桜」、正解。ということで昨日は伊豆・河津へ!

残念ながら河津はもう葉桜になってしまってて今年の見ごろはもうおしまい。
河津町から南下して南伊豆町下賀茂あたりはまだ六、七分残っててきれいだった。

そして、今年から桜だけでなく、こんな施設が河津に登場。



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伊豆ならんだの里 
河津平安の仏像展示館

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まず、駐車場から激坂を300m弱上らなければならない。

南禅寺(なぜんじ)の文字が見えたら到着。本堂(?)の中を格子戸越しに見ることができるが、仏像群はすべて展示館のほうに移っているらしく、写真のパネルなどが置いてあるのみ。

こちらが展示館。2月に開館したばかりで真新しい。

中に入ると平安の古仏群。中央薬師如来(上のパンフ右画像参照)は堂々とした体躯、翻波式衣文で少し後ろに寄りかかってるような感じで安定感抜群。左右には天部(同様にパンフ左画像参照)、手足が欠失してるが、元々はかなり迫力があったと思われる。全部で20数躯あり、中尊の後方、中央には帝釈天・梵天、それぞれの隣には地蔵菩薩・十一面観音。地蔵菩薩は顔のパーツが中心に寄っていて、逆に十一面観音は横にノペっとした顔立ち。この2躯と中尊のみ黒っぽい色で形がしっかりしているが、残りはかなり欠失・欠損していて、中には辛うじて仏像の雰囲気を残している像もあった。しかし、地域の方々がしっかり守ってきた仏像群は貴重であることは間違いない。


来年以降も河津桜のシーズンにここに来ることになるかも。
(・・・といいつつ河津桜を見に来たのは5年以上ぶりだったが)