続・探仏記 ~探仏の旅は続く~

仏像探しに鉄馬童子は今日もゆく・・・

2011年07月

四天王大集合

昨日の話題からの派生で・・・・
毘沙門天(多聞天)を見比べてみたが、それぞれに個性があって面白い。では他は・・・・?
見てみましょ! ※名称など出典はWikipediaより。

持国天(じこくてん)、東方天、ドリタラーシュトラ (『国を支える者』の意)。特徴はズバリ、片手に剣。四神の中では最も忿怒の相で、威嚇度が高い。


増長天(ぞうじょうてん)、南方天、毘楼勒叉(びるろくしゃ)、ヴィルーダカ(『成長、増大した者』の意)。片手に戟、もう片方は腰に。持国天と共にフロントで睨みをきかせる。


広目天(こうもくてん)、西方天、毘楼博叉(びるばくしゃ)、ヴィルーパークシャ(『種々の眼をした者』の意)。天平時代まではお馴染みの筆と経巻・・・その後は戟や羂索を持つスタイルも。


多聞天(たもんてん)、北方天、毘沙門天(びしゃもんてん)、ヴァイシュラヴァナ(『よく聞く所の者』の意)。お決まりの宝塔と戟(または宝棒)。四神のリーダー的存在。



昨年、鎌倉国宝館で十二神将展があったけど、今度は四天王展も是非。

どなた?

以前に仏像検定の景品としてもらった毘沙門天の手拭い。もらった時にどこの毘沙門天か確認しようとしてすっかり忘れてた。先日、放置してた手拭いを見て思い出したので調べてみる・・・・

頭は髻、右手に宝塔(手の位置は中ほど)、左手に戟(手の位置は下)、鎧は胸甲が◎模様で獅噛は無し、腰を右に少しひねり、邪鬼を踏む(顔は右向き、うつ伏せ)・・・・といった特徴。

さて、探してみよう!

候補1~12は『毘沙門天』、13~24は『多聞天』(四天王のうち)と呼ばれる面々。



4は両手の位置・持物が一致するが、頭に宝冠、邪鬼無しであと一歩。13は雰囲気が近いものの、持ち方が左右逆で持物も宝棒、宝冠あり・腰には獅噛と詳細は結構違う。15あたりは更に近くて持ち方はほぼ同じなのだが、頭には兜・邪鬼が左向きで仰向け。パッと見た感じでは19が一番近い・・・・が邪鬼がいない。なかなか、ありそうでなさそうな・・・・それよりも毘沙門天(多聞天)が意外と多様ということがわかる・・・・皆同じだと思ってたけど。

そして・・・・一番近いのが23。顔の角度が若干斜に構えてて異なるが、手の位置・持物、胸甲の◎、邪鬼の向きなどほぼ全てクリア・・・・ということであなたが手拭いのモデルということで(勝手に)決定。ちなみにこの方、何でも東大寺・大仏殿の四天王のモデルになったとか・・・・個人的に好きなのは1112あたり。まだ見たことがない1316あたりも気になる。こんな感じで一堂に並んでたらさぞかし壮観だろうなぁ・・・・毘沙門天展とか多聞天展とかでね、言いづらいけど。以上、妄想終了。

しかし、この手拭いはどうしたものか・・・・

空海×密教




全部ほしい・・・・

でもまだどれも買ってない・・・・

離れ離れの仲間たち

先月、奈良博・なら仏像館を訪れた際に、一番最初に目に飛び込んできたのが旧・興福寺の広目天・多聞天。多聞天は奈良博の所蔵で、広目天は興福寺所蔵ながら奈良博に寄託されてるみたい。持国天・増長天はどこにいるんだろうと思い調べたところ、増長天は同じく奈良博が所蔵、持国天はMOA美術館が所蔵。この一具の四天王については元々どの堂宇に置かれていたかは定かでないようだ。この中では欠損があるものの広目天が秀逸。兜に羽根のようなものがついていて斬新、他に比べてバランス良く落ち着いた容姿が素晴らしい。

◆興福寺・四天王


・・・ということで、以前も似たような記事を既に書いてるが新ネタも交えて他の離散した仲間たちを集めてみた。この中で一組でも本当に一堂に会してくれたら嬉しいんだけど・・・・・

◆高山寺・薬師三尊

東博で日光菩薩を見た時に旧高山寺仏であることがわかって調べてみたら相棒は東京芸大にいた・・・・があまりにもショッキングな姿にビックリ。ちょっと修復は難しいかも。堂々たる中尊・薬師如来も是非拝観したい。

◆浄瑠璃寺・四天王

こちらの四天王は全て国宝。所蔵は浄瑠璃寺だがご存じのとおり本堂(九体阿弥陀堂)には入口付近に持国天・増長天の二天が配置されているのみ。残り2体は京博・東博に離散中。そのうちお里帰りを実現してもらいたい。

◆旧内山永久寺・四天王眷属

既に寺ごとなくなってる旧・内山永久寺の真言堂にあったとされる四天王眷属の一具。作者は運慶の孫・康円。3か所に離散している。南方天眷属は何だかリズム感良さそう。

◆浄瑠璃寺・薬師如来および十二神将

何といっても一番期待しているのが、旧・浄瑠璃寺伝来の十二神将が一堂に揃うところ。そもそもまだ東博の5体しか拝観したことがない。何とかあと7体の実仏拝観できないか・・・・4体は画像では見ることができたが、残りの3体はいろいろ文献やネットで探してみても見当たらず。静嘉堂文庫さん、拝観の機会を是非作って!浄瑠璃寺の三重塔に薬師如来を中心に12体が勢揃いしたらさぞかし壮観だろう・・・ちょっと狭いかもね。(追記:画像発見したので差し替え)

◆室生寺・金堂五仏

室生寺・金堂の仏群は素晴らしいが、実はオリジナルメンバーは今と違って右端の地蔵菩薩が現・安産寺の地蔵さんだったようだ。確かに容姿も中尊の伝釈迦如来と似通っていてまったく違和感がない・・・むしろシックリくる。

披露宴前の探仏

本日は知人の結婚披露宴に招待され、目黒へ。目黒と言えば・・・・・あまり知らないけど目黒不動・・・・・調べてみたら駅から結構距離がある。晴天の中、歩くのは厳しい、この後があるし・・・・ということで断念。式場に直行・・・・・行人坂を下っていくと・・・・お、途中に・・・・。

大円寺

正に目的地の直前にあるお寺。


境内に入ると・・・・それほど広くはないが・・・・正面は本堂、だと思う。

「大黒天」という幟が立っていたが、次にお参りできるのは9月のようだ。本堂の中をガラス越しに覗くと、淡い光の中に聖観音菩薩のような・・・・・弁才天という文字も見えたが、詳細はわからず。本堂手前には薬師如来。


本堂左手には収蔵庫。釈迦如来が祀られているらしい。後でわかったのだがここには清凉寺式釈迦如来がおられるみたいで、年末・正月数日・甲子の縁日に拝観できるみたいだ。ということで次は9月(?)。


更に左手には石仏群がずらり。

クリックで拡大
本堂右手には阿弥陀堂。こちらもガラス越しに拝観する。阿弥陀三尊、結構立派な感じに見えたが、遠目だった上に中尊・阿弥陀如来は頭上半分は見えず、ちょっと残念。

すべてガラス越しだったのでちょっと残念だったが、結構良仏と見た。
今度は釈迦如来開扉に合わせて来てみようか。

続きを読む

夏・奈良探仏

6月中旬~下旬に仕事で奈良へ。その間休日は2日だけだったが初日を含めて3回探仏。
以下、バックデートでブログを更新。

夏・奈良探仏①: 興福寺・国宝館
夏・奈良探仏②: 般若寺
夏・奈良探仏③: 東大寺・戒壇堂
夏・奈良探仏④: なら仏像館
夏・奈良探仏⑤: 當麻寺
夏・奈良探仏⑥: 當麻寺・奥院
夏・奈良探仏⑦: 當麻寺・西南院
夏・奈良探仏⑧: 橘寺
夏・奈良探仏⑨: 興福寺・東金堂

しかし、奈良の夏は思った以上に暑かった。