続・探仏記 ~探仏の旅は続く~

仏像探しに鉄馬童子は今日もゆく・・・

2011年11月

20分間の鎌倉旅行

いやぁ~、参ったネ。

昨日、何気にtwitterを見てて、鎌倉の浄光明寺の「呟き」を発見。



・愛染明王と不動明王が特別拝観実施中。
・12月3日(土)まで。


・・・・とあった。浄光明寺の愛染明王/不動明王の画像は見つからなかったが、拝観された方のブログに五島美術館の愛染明王に近い、といった記述を発見!これは行かねば・・・・と思ったのだが、生憎12月3日は先約ありで無理そう・・・・となると・・・・

今日はたまたま仕事で横浜にいたので若干強行軍だが昼休みに鎌倉へ行ってみることに。鎌倉駅からは浄光明寺へまっしぐら、徒歩約10分で到着。


浄光明寺
住宅街の中に忽然と門柱が現れる。


門の横に案内板が出ている・・・・なになに・・・・・

ん?
拝観時間:木、土、日、祝 (10:00~12:00、13:00~16:00)
・・・・と読める・・・・う~ん・・・・今日は火曜日・・・・現在12:30・・・・

曜日も時間も見事に当てはまらず・・・・・つまり拝観はできない、とface07

ということは今週の木曜・土曜しかチャンスがない。土曜はNG、木曜は平日でほぼ無理・・・・ということで終わった。残念だが諦めるしかない。仕方ないのでチラッと境内を覗く。


時間がない!踵を返して元の道を駅まで戻る・・・・途中、英勝寺やら寿福寺やら・・・




鎌倉駅から横浜に戻る・・・・鎌倉滞在時間約20分・・・・新記録達成icon10


ちゃんと調べてから行けよ!というお話
そもそも気づくの遅いんだよね・・・・
2週前も鎌倉行ってたのに・・・・

骨董より仏像

朝から骨董市へ。車もチョイ渋滞、人もそこそこ沢山・・・・



高幡不動尊(金剛寺)
正確には「高幡不動ござれ市」といって毎月第3日曜に催されているらしい。境内に入ると更に人・人・人・・・・本堂両脇から露店が並び始め、奥殿・大日堂手前くらいまで続いていた。

サッと見たところで、連れとは別行動で奥殿へ。

2年ぶりの拝観。仏像は大日如来と不動明王の2躯が見応えあり、いずれも平安仏。大日如来は後世の修復部分を全て取り除いたとのことで、荒々しい木目が露出し細かな彫刻部分は残っていないが、造形としてはバランスがいいと思う。前回来た時はあまりピンと来なかったけど、今回は◎。不動三尊は中尊が堂々としてるが若干インパクトが足りない・・・・何が足りないか説明できないが・・・・二童子も動きが硬いかな・・・・でもこれだけの仏像が近くにあるのは貴重。その他に小ぶりの両界曼荼羅、種字曼荼羅、不動明王などの仏画などあり、なかなか楽しめた。

五重塔の周囲をグルッと巡ってみたが、紅葉まだこれからといった感じ。

駅からの参道も歩いてみたけど・・・・特筆すべきものがなかったというか・・・・

また紅葉したら来てみようか・・・・・(もう晩秋なんだけどねぇ)
ちなみに骨董も掘り出し物はまったく見つからず・・・・

鎌倉×密教=?


この秋の探仏の目玉は、

①東京藝術大学美術館 
 「彫刻の時間 -継承と展開-」
 ・大日如来(快慶・作)
 ・毘沙門天(肥後定慶・作)
 ・旧高山寺 月光菩薩
 など

②鎌倉国宝館
 「鎌倉×密教」

・・・・の2つだった。


①は期間を失念していて11月6日までだった・・・・Ouch!

・・・・ということもあり、忘れないうちに行ってきた・・・・


鎌倉国宝館
「鎌倉×密教」展

鶴岡八幡宮は休日ということもあり人・人・人・・・・一方すぐ近くの国宝館はいつも通り静か。
これがイイ!


早速、中へGO!レイアウトはこんな感じ。<クリックで拡大>

入るとまず大日如来が4躯(3躯が金剛界、1躯が胎蔵界)。最初の修禅寺像は以前から拝観したかった実慶・作。さすが慶派、堂々の貫禄、通常は秋に10日間くらいしか公開されないので、今がチャンス。続く宝生寺像は金が良く残り、目元も[涼しげなイケ仏。隣の慶派仏と比較すると雰囲気が結構異なる。鎌国仏は唯一の胎蔵界大日如来で常設展で見かける。最後の宝金剛寺仏は小仏。

続いて不動明王群。最初の園城寺(三井寺)仏はビックリの慶派仏(たぶん)、雰囲気としては願成就院仏(運慶・作)が坐してる感じ・・・・ヘアスタイルも巻髪だし・・・・しかも左目が血走っているように見える・・・・むぅ、侮るなかれ三井寺。続く3躯(1組は二童子あり)はあまり覚えてないなぁ・・・・

そして、中央雛壇にはメインである明王院の五大明王。中尊・不動明王は肥後定慶・作、天地眼・牙上下出など十九観の不動(髪型は違うか・・・・)。三井寺仏は左右対称の顔付きだが、雰囲気は共通している。周囲を取り囲む四尊は江戸時代の後補、顔や光背は何となく中尊を模した感がなくもないが、全体的にズングリで写実的な中尊とは雰囲気が全然異なる。更に、配置だが、大威徳明王と金剛夜叉明王が前面に出ている変わったフォーメーション。降三世明王の足元には大自在天・烏摩妃がおらず・・・・

周囲の雛壇に戻って、まずは覚園寺の阿閦如来・・・薬壺を持ち、薬師如来の雰囲気、思ったよりも大きい。ひとつ飛ばして来迎寺・如意輪観音・・・・目が妖しい・・・・これまで拝観してきた橘寺仏・元興寺仏と違い穏やかな中にちょっとギラギラ感があるような・・・・あまりピンとこなかったなぁ。常設展で見る千手観音と、四臂の十一面観音の後は、これも期待していた極楽寺・文殊菩薩、五髻スタイル。善派系仏師の作と考えられるとのこと。ビックリしたのが隣の普賢菩薩。右に刀剣・左に経巻という正に文殊そのもの、そして顔付きは慶派を思わせる・・・・小仏ながら素晴らしき哉。2つ飛ばして荒神・・・・三面六臂で愛染明王が立ったかのような雰囲気。持物も四手(弓・弓矢・五鈷杵・五鈷鈴)は愛染と共通。

前半の最後は愛染明王が2躯。五島美術館仏は常設展で拝観済み、もう一方の青蓮寺仏は色落ち著しいが、補修されたばかりだそうな・・・・腕などは元の色をわざわざ再現してるところがすごい・・・・お顔が個性的。

後半は絵画・書が中心。仏像は少しあった程度。青蓮寺・阿弥陀如来は五智如来の一、ということで鎌倉で唯一の五智如来だそうな。一堂に会したところを拝観してみたいけど、鎌倉ではなかなかチャンス無さそう。栄西退耕行勇の二僧は禅僧なのになぜ?と思うが、栄西は元々真言宗の僧侶、退耕行勇は栄西門下だが後に高野山に金剛三昧院を開いた・・・・という密教つながり。

仏像は主に前半区画だったので、3回ほど回って出てきた。元は取れた感・・・・というか600円は安い。芸大美術館の大日如来・毘沙門天を見れていれば更に比較ができて良かったんだけど、そちらはまたのチャンスを待つとしよう。


本来はこの後、金沢文庫の「愛染明王」展に向かう予定だったが、断念。今日は自宅から自転車で行ったのだが、これが大失敗。以前、2時間ちょっとで行けたので、今回も!と思ったのだが、かれこれ半年以上乗っていなかったうえに、道をたびたび間違えて距離が増え往復6時間もかかってしまった。いや~、疲れた。鎌倉に行くときはおとなしく電車で、ね。