続・探仏記 ~探仏の旅は続く~

仏像探しに鉄馬童子は今日もゆく・・・

神奈川

花より仏…厚木市の至宝

あつぎ飯山桜まつりに出向く。2週間前はまだ五分咲きだったが、もうほぼ葉桜状態。午後から雨予報ということもあって花見客は疎ら。そのかわり2013トレイルチャレンジスプリントというイベントが開催されてるため会場にはランナーが沢山。本日のお目当ては桜ではなく・・・・



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金剛寺
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この参道、先ほどのランニングイベントのコースになってる。

門の横にあるお堂は昔話にでてきそうな雰囲気、結構荒れてる・・・・

収蔵庫の開扉は11時から。その前にこちらの本堂で法要が営まれていた。左手からは県文の地蔵菩薩をガラス越しに拝観できる・・・・・が暗くてよくわからない。横に回って別の窓から見てもやはりよくわからない。院慶という仏師の作のようだ。



11時過ぎに収蔵庫のほうの拝観が始まった。来ていたのは7~8名・・・・以前、誰かのブログで行列ができていたのを見てたので、ちょっと肩透かしをくらった感じ。まぁしかしゆったり拝観できてラッキー。中には重文の阿弥陀如来。


定朝様、顔つき穏やか衣文は浅い、半丈六(?)の坐像で光背・台座は後補。初見だが、本当に素晴らしい・・・・こんな凄仏が割と近くにあったというのも驚き。年一度の開扉なので、また来年も是非訪れたいものだ。





おまけ。こちらは桜まつり会場近くにある飯山観音。次の本尊開帳は4月8日・・・・

今日だったらよかったのにねぇ・・・・

厚木市指定文化財の二天像

仏像関連のHPをいろいろ参考に見ていたら、近所に市文化財の仏像があるようなので早速行ってみた。今までまったく気づかなかったなぁ、こんなところにこんなお寺があったなんて・・・・・


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妙伝寺
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立派な二天門、そして二天像は厚木市指定文化財。

持国天と多聞天(毘沙門天)の二天。仁王門というのはあちこちにあるけど二天門は珍しいし、近所で持国天とか多聞天が見れるのはいいね。


境内はそれほど広くないが、正面に本堂(?)、右手に二層の釈迦堂。画像にはないが左手には鐘楼・蔵・方丈(?)など。


こちらが釈迦堂で、独尊堂とも呼ばれてるようだ。格子戸から中が拝観でき、覗いてみるとそこには丈六の釈迦如来(こちらも厚木市指定文化財)。しかし残念ながら足から口元のあたりまでしか見えず、どういうお顔をしているかまでは確認できなかった。先週来ていれば、正月の特別開帳で拝観できたようだ・・・・・う~ん、残念。また次の開帳の機会を待とう。厚木市広報のページで画像が確認できるが、モノクロでわかりにくい → コチラ


二天門(二天像)と釈迦堂の解説は以下の通り。


天気が良く自転車で行けて気分爽快。


開帳の時には絶対にまた来よう。

2013年は龍峰寺から

元旦に特別開帳する寺は結構あると思うが、「近くで」となるとなかなかない。
となると、新年第一弾はやっぱりここになってしまう。


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龍峰寺
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海老名市唯一の重文の仏像がこちらの千手観音。鎌倉期以降の作とみられる。

両手を上で合わせる清水寺式で玉眼入り。

2010年、2011年と元旦に来ている(2012年はスキップ)が、少しずつこの像の良さを感じはじめている。奈良・京都のメジャー仏のようなインパクトには欠けるが、ジワジワと来てる感じ。


本堂と千手観音が安置される収蔵庫。

本堂にも清水寺式千手観音。


午前中の参拝で人出もそれほどなかったが、帰り際にはボチボチ人も増え始めてきた。
ところで、おみくじは『上吉』(大吉のことか?)・・・・・幸先よい探仏となった。

五百羅漢

知人が入院したので見舞いに小田原へ。
その帰りに近くにあるここへ寄ってみた。

玉宝寺(五百羅漢)

出かける前にあることだけ調べて行ったので、どんな所なのかは知らなかったが、名前の通り羅漢像がたくさんあるんだろうと・・・・・

中に入ると・・・・・わぁ・・・・・結構人がいっぱい(そっち?)。ツアーなのか、堂内に動く羅漢(失礼、年配の方)が14~5名いて、しかも写真をバシバシ撮ってる(皆、一眼レフ!)。撮影できるなどと期待してなかったので、こちらはカメラを持参せず、しかたなくスマホで。しかし、撮影禁止とは書いてなかったが、あんなにフラッシュ撮影して大丈夫なのかと心配になる。

配置としては中央に五尊(阿弥陀三尊と二僧)、両脇は"П"の形の雛壇にズラ~~っと羅漢さん達。羅漢ズの上には大日如来、千手観音、地蔵菩薩なども(暗くてよくわからず)。

三十三間堂の整然とした感じはなく、大きさも作風も色彩もそれそれ異なり、まるで「オールスター感謝祭」(TBS)の回答者たちのようにも見えてくる。

近くにいたオバサン達が「知ってる人の顔あった?」みたいな会話をしてる・・・・たくさんいるとそういうことになるのね、どこでも。

気になる仏像があったか、と言われるとそもそも覚えてる仏像がまったく無いのだが、堂内の雰囲気がとてもよく羅漢さんたちのポーズや顔を眺めて回るだけでも面白い。

小さい多宝塔もあったがピンボケだったので画像は無し。地元・神奈川にもまだこういう知らないところはきっとたくさんあるんだろうな、と思いつつ帰路につく。ちなみに最寄駅は・・・・

そのまんまだけど、いいなぁ・・・・こういう駅名。


※帰宅後に調べたら、羅漢像は526体あるとのこと。

雨の鎌倉探仏

久々の更新。

雨の中、鎌倉へ。雨でも駅前から小町通りにかけて人でいっぱい。人ごみを避けて、参道へ。こちらは閑散としてるが、鶴岡八幡宮に着くとまた人が沢山・・・・・

太鼓橋を右側にそれて向かった先は・・・・・

鎌倉国宝館
古都鎌倉と武家文化

レイアウトは以下の通り <クリックで拡大>

今回注目したのは以下の仏像。

■瑞林寺・地蔵菩薩:今回の目玉。めったに拝観のチャンスがないのでラッキー。端正な顔立ち、バランスの取れた体躯、さすが康慶。
■養命寺・薬師如来:康慶地蔵の隣も慶派っぽい雰囲気の薬師、堂々たる体躯。神奈川にもまだまだレベルが高い仏像があるなぁ、と。
■浄光明寺・勢至菩薩:「法然と親鸞」展で三尊形式で拝観しているが、単尊だと全然違って見える。胸から腰にかけて衣文がヨレヨレに波打ってて特徴的、前回は気付かず。
■曹源寺・十二神将の巳神:願成就院・毘沙門天に通じる作風で小ぶりながら存在感あり。
■清雲寺・毘沙門天:これまた小ぶりながら慶派と思われる優品。大きめの兜と右手の短い戟が若干不釣り合いだが、解説の横に兜を外した写真があり、それを見る限りはなかなか良い顔立ち。鎧は隣の巳神に負けないくらいいい仕事ぶり。
■円応寺・初江王:言わずもがな鎌倉の誇る名仏。
■建長寺・宝冠釈迦如来:衣が台座の下まで長々と垂れている。
■常楽寺・観音菩薩:肥後定慶作の可能性がある、と。そうかなぁ・・・・あえて「らしさ」を見つけるとすれば両脇侍の宋風の襞が鞍馬寺・聖観音に似てる気もする。
■覚園寺・十二神将の戌神:動きは若干固いが独特の風貌が特徴。
■證菩提寺・阿弥陀如来:鎌倉仏の中にあって唯一平安仏っぱいおだやかな顔立ち。
■光明院・大威徳明王: 「運慶」展ではコーナーに展示してあって右面が良く見えなかったが、今回は右からも後ろからも見えて◎。ただ運慶作と言われても今ひとつピンとこない。
■佛法紹隆寺・不動明王:小さすぎてあまりよくわからなかったが、慶派と言われればそう見えなくもない。

その他として僧像が3躯並んでいたのだが・・・・寿福寺・明庵栄西→頭四角!、極楽寺・良観房忍性→鼻デカ!、瑞泉寺・夢窓疎石→衣を長々と垂らす・・・・とそれぞれ個性があって面白い。特に栄西は前にも拝観してるはずだが、改めてあの「お顔」が頭にインプットされた。

入った時がちょうど列品解説の最中で、殆どの人が奥側に移動していたため、15分ほどはほぼ独占拝観できて非常によかった。全体的にはちょっと地味な内容だったかなぁ・・・・

帰りは参道、小町通りを離れて西側の道を移動。人は少なくていいが、そのかわり車が多い。途中に寿福寺があったので寄ってみたが、中には入れないようだった。鎌倉の寺院にはそうやすやすとは入れてもらえないのだ。(入口がわからなかっただけかも)


この後、上野まで移動して東博に行こうと思ったが、雨も強くなってきたので断念。

20分間の鎌倉旅行

いやぁ~、参ったネ。

昨日、何気にtwitterを見てて、鎌倉の浄光明寺の「呟き」を発見。



・愛染明王と不動明王が特別拝観実施中。
・12月3日(土)まで。


・・・・とあった。浄光明寺の愛染明王/不動明王の画像は見つからなかったが、拝観された方のブログに五島美術館の愛染明王に近い、といった記述を発見!これは行かねば・・・・と思ったのだが、生憎12月3日は先約ありで無理そう・・・・となると・・・・

今日はたまたま仕事で横浜にいたので若干強行軍だが昼休みに鎌倉へ行ってみることに。鎌倉駅からは浄光明寺へまっしぐら、徒歩約10分で到着。


浄光明寺
住宅街の中に忽然と門柱が現れる。


門の横に案内板が出ている・・・・なになに・・・・・

ん?
拝観時間:木、土、日、祝 (10:00~12:00、13:00~16:00)
・・・・と読める・・・・う~ん・・・・今日は火曜日・・・・現在12:30・・・・

曜日も時間も見事に当てはまらず・・・・・つまり拝観はできない、とface07

ということは今週の木曜・土曜しかチャンスがない。土曜はNG、木曜は平日でほぼ無理・・・・ということで終わった。残念だが諦めるしかない。仕方ないのでチラッと境内を覗く。


時間がない!踵を返して元の道を駅まで戻る・・・・途中、英勝寺やら寿福寺やら・・・




鎌倉駅から横浜に戻る・・・・鎌倉滞在時間約20分・・・・新記録達成icon10


ちゃんと調べてから行けよ!というお話
そもそも気づくの遅いんだよね・・・・
2週前も鎌倉行ってたのに・・・・

今年も千手観音で探仏スタート

今年もここにやって来た。

まぁ、人の多いこと・・・
駐車するのにちょっと時間がかかった。
昨年来た時は殆ど人がいなかったけど。


まずは下の方にある弥生神社から参拝。ビックリの大行列!パワースポット・ブームの影響か、不況の時代の神頼みなのか・・・。ま、急いでるわけではないのでいいけど。

恒例のおみくじは・・・「小吉」・・・まぁ、そんなところで。
さて、改めて階段を上がってこちらへ。


龍峰寺

こちらもそこそこ人が並んでる。まずは本堂から。奥の千手観音(お前立?)にお参り。

本堂の裏手に回って・・・一年振りに秘仏・千手観音を拝観。

神奈川で唯一の重文の千手観音。清水寺式で一組の腕を頭上で合わせるタイプ。


今年も良き巡り会いがありますように・・・

日向薬師へ

バーチャル探仏ばかりで悶々としていたので久々に出かけてみる。とは言え、ポンと行って満足できる場所はなかなか無い。であれば・・・久々に日向薬師へ行ってみることに。
前回は5月4日、7か月半ぶりの訪寺となる。

まずは参道入口近くの白髭神社へ立ち寄る。鳥居上の紅葉が見事。


自転車だったので、参道(階段)からではなく林道を大回りして裏の入口から入る。

宝城坊(日向薬師)


相変わらず本堂はいい雰囲気。なんと年末から平成の大修理が実施されるらしく、7年間は姿を見れなくなるそうだ。

今日来てラッキーだったかも。さて目的の宝殿に行くと・・・アレッ?閉まってるし。


とりあえず本堂でお参り。中尊・薬師如来しかいない。十二神将はどこへ?


寺務所の方に宝殿のことを聞くと、外にいる方に開けてもらって、との事だったのでお願いをしにいくと早速開けてくれた。自分一人のために申し訳ないような・・・


中に入ると・・・んんッ?いつもより多い・・・仏像の数。

そう、本堂改修のため、こちらに移動されていたのだ。
レイアウト図を作ってないので説明しにくいが、簡単に記すと・・・

左側: 通常は丈六の阿弥陀如来のみ。更に右横に釈迦如来坐像千手観音立像
右側: 通常は薬師三尊(中尊は丈六)。更に左横に弘法大師・行基・役行者
中央: 通常は本尊厨子・四天王・十二神将。更に各十二神将脇に本堂の小さな十二神将

・・・といった具合。本堂の十二神将はここだったのね。開けて頂いた方がずっと横で解説をしてくださった。元々は仏像の宝庫だったが、廃仏毀釈の折りに殆どが破壊された話がショックだった。いつもなら十二神将を隈なく観察するところだが、今日のところは全体の雰囲気を味わったのみで退出してきた。何度か来ているが、今回も良かった。十二神将については別の機会に書こうと思う。

外にでて境内をフラフラ。


最後に平成の大修理が滞りなく完遂することを祈願して浄財一口。


境内の紅葉もキレイだった・・・でもここトイレの上なんだよね。
また来ましょ。

鉄馬童子 meets 仏像ガール

叔父からあるイベントに誘われてた。今日はその当日、会場となる藤沢市の寺へ向かう。

宝珠寺

JR東海道線沿いにあり、境内も一般のお寺にしては広い。
人の出入りが多かったが誰もいなくなった瞬間に一枚。
↓これが今日のイベント也。


廣瀬郁実先生=仏像ガール、也。

会場は一番上の写真にある本堂、既に多くの方で一杯。本尊は不動三尊、赤いセイタカと白いコンガラを従える比較的新しめ(?)の不動。相模仏教会が主催なので参加者の殆どは僧侶・檀家の方なのだろうか。全体的に年齢が少々高め・・・というか殆どリタイアされた方々・・・そんな中、私、一番ヤングface07(後から他の「ヤング」な方々も来たけど、ホントのヤングはいなかったかも・・・) 正式なタイトルはコチラ↓


講演中は撮影禁止とのことで、画像はここまで。

14:00少し前に仏像ガールが会場入り。内陣の本尊に手を合わせてからプロジェクターの横にある椅子へ。最初に仏教会の方、お寺の方から挨拶。司会の方は「研修」と言われてたが・・・ん?研修? その後全員本尊に向かい般若心経を唱え、いよいよ仏像ガールが登壇。

内容をかいつまんで書くと・・・まず、仏像が好きになった経緯の紹介があり、仏像は難しくはなく感じることが大事、見るのでなく「会う」といったことを言われてた、フムフム。そしてここからは仏像画像を表示して、感想を聞き、三択のクイズを出し、エピソードを語るというパターンで計6体の仏像を紹介(ネタバレになるかもしれないので紹介された仏像は敢えて伏せる)。自分の想像では如来・菩薩・明王・天・・・と有名仏を紹介していくと思ってたが、見たことがない地方仏ばかりだった。

紹介された仏像自体にはあまり関心はなかったが、飽きさせない展開で良かったと思う。時間にして1時間30分、結構アッという間だった。最後に司会の方が「仏像を見る楽しみ」と銘打ったことについて「会う」とすべきだった、と話されてた。その後またまた全員本尊のほうを向いて(真言宗のお寺なんで)「南無大師遍照金剛」を唱える。仏像ガールが退場する際、真横を通ったので撮影を試みたものの・・・これじゃ誰だかわからん。この後、きちんと涅槃仏に手を合わせていかれたのはさすが。


その後、こちらも退場。渡り廊下を出口に向かって進むと、途中で書籍の販売・サイン会をやってたが、人だかりができてたので購入も撮影も断念。

駐車場の脇には愛染明王、外にあるのは珍しい。五島美術館所蔵の愛染と雰囲気が似てる。


ちなみに叔父は「話し方がよい」「素人にもわかりやすい」「もっと年配の人が来ると思ってた」との感想。仏像関連の講演などは今まで聞いたことがなく、今回初めてだったがなかなか面白かったと思う。また機会があれば是非。ただ、2時間近くお堂にいたので、服が独特の匂い(臭い?)になってしまって・・・ま、あとは帰るだけだからいいや、と。